次のブログの記事を読み、SharePointについてあらためて考えさせられました。
SharePointへの勘違い
「SharePoint Server2007について思うこと: sanonosa システム管理コラム集」
http://nosa.cocolog-nifty.com/sanonosa/2009/05/sharepoint-serv.html
Microsoft社のマーケティングのせいか、SharePoint ServerはNotesやサイボウズのように使えるグループウェアであると勘違いしている人も多いと思います。
同感ですね~。
実際、説明が面倒な時はNotes+α Web版と説明をはしょる事があります。(あぁ私みたいなのが勘違いさせているのですね・・・反省)
ただユーザー企業への導入のきっかけという点では、既存グループウェアの置き換えという切り口が話やすいのは、その通りでしょう。
↓こんなページもある事ですし。
「長年使い馴れた Notes/Domino をステップアップ - お客様の課題」
http://www.microsoft.com/japan/sharepoint/scenario/notes/default.mspx
まずは開発関係者向けに無料のWSS(Windows SharePoint Service)で気軽な開発情報共有といった売り込みを強化すれば、もう少し提案側の認識が変わると思うのですけどねぇ。
(あ~そういえばVisual Studio Team Systemに実装されていますね。べらぼうに高いので導入が難しい点がネックですが。。)
SharePointの実態
でも実際は「HTMLを知らなくてもサイトを構築できるWebベースのコラボレーションツール」という言い方が正しい気がします。
確かにエンドユーザーからみると、気軽に情報共有サイトを構築できるWebベースのコラボレーションツールだと考えられますね。
Notes等のグループウェアは完成された成果物の共有は得意なのですが作成過程の雑多な情報共有は難しく、案件毎に独自の掲示板やWikiを構築している話を良く聞きます。
その点SharePointは、Wiki,Blog,ディスカッション掲示板といった気軽に書き込める機能も得意としており、それらを分かりやすくポータルにまとめたり、検索対象としたり、様々なポイントでメールやRSS配信を行えたりと、作成過程の雑多な情報共有も得意としている点がコラボレーションかな~と実感している所です。
これまでのグループウェアとの違いは、↓のシナリオから拾える部分もありそうです。
「お客さまでの、実際のご活用事例から。Office SharePoint Server 2007 活用シナリオのご紹介。」
http://www.microsoft.com/japan/sharepoint/scenario/default.mspx
開発者視点の話では、SharePointは巨大なフレームワークという話が印象に残っています。
ま~その巨大すぎるフレームワークを理解する事が難しい点(バグじゃないの?等が多く混乱)が、大きく広まらない理由の一つだと思う所です。
実際、私は標準機能+JavaScriptまわりしか弄りません。
JavaScriptでSOAP通信という壁を越えれば、作り捨てではありますがUI周りは結構な事ができますし、作り捨て故にフレームワークの縛りにとらわれる必要もなくなりやりたい放題なのが良いですね。
ただ使い捨て故に横展開には向かないので、SharePoint 2010とSharePoint Desingerの連携で何か進展がないかな~と期待しています。
管理者視点では、上記のブログに書かれている通り地獄を見るツールですねぇ。
(そのため現状のSharePoint 2007は身内で妥協しながら使うのが良いと思い至っています。)
必要な知識範囲が広すぎるので、障害の原因切り分けに苦労する事が多いのですよね。
障害の原因切り分け時にあった方が良い知識を、思いつくだけ書きだしてみると気が遠くなります。
- Windows Server OS
- Active Directory(LDAP)
- Exchange
- SQL Server
- IIS
- ブラウザの知識(IE,FireFox,Safari)
- OFFICEクライアント製品(Outlook,Word ,Excel , Access , PowerPoint etc..)
- InfoPath, Forms Server等の知識
- 開発系の知識(HTML, JavaScript,Silverlight, ASP.NET, WebService ,C#,VB.NET,XML/XSL etc..)
- プロトコル知識(HTTP,HTTPS,WebDav,file等)
- セキュリティ知識(各種認証 , Forefront Security for SharePoint等のセキュリティ製品, Firewall設定等)
- 運用系の知識(SystemCenter等の運用管理製品,タスク等のスケジューラ関係 , PowerShell等のコマンドライン系)
- 冗長構成関係の知識(SQL Server、WebServer、LB等の知識)
※使っていない場合は、不要な知識も含まれています。
全体を把握し障害の原因切り分けをスムーズに行える人は・・・あまり思い当たりませんね。
障害の原因切り分けを何人かの頭を突き合わせて解決する事はオーバーヘッドが大きいですし苦労するでしょう。
SharePointの弱点
ただしSharePointには大きな弱点が3つほどある気がします。
弱点で私が思う点は、私の能力が足りない事もありますが、何ができて何ができないかがいまだに判断できず、事前に要件を固める事が難しい点が思い当たります。それに伴い見積もりも難しく積極的な提案を躊躇してしまう。
ん~ 事前に要件を固めきるよりも、ユーザー側の調整を行える方と一緒に考え構築し導入後も成長していくSharePointの面倒を見てもらえるよう教育していくスタイルが良いとは感じているのですが、いろいろ難しいですねぇ。
いっその事、最初の構築は最小限とし常駐チームを配置した上で、ユーザー側の調整者と協力し時間範囲で徐々にサイトを増築する方法も考えられますが、それだけ広い知識を持った人を常駐させるのか?費用は?といた点や、ユーザー側の調整者のモチベーションが続かなかった場合は?と色々考えてしまいます。
今時なら、データセンターを構築しSaaS形式での提供もありかもしれませんね。
現状、お試しのようですが、↓が本格的にサービス化されればイメージに近い物になりそうです。
「ホーム - Codename is all free!」
http://codename.win1.jp/default.aspx
ま~MS社がLive ServicesやOffice Liveあたりで考えているかもしれないので、差別化が必要になりそうですが・・・。
なんにしろ、売り方が難しい製品だと感じています。
もう一点あげると、ADが強い推奨なので主にイントラでの利用という点が弱点となるかもしれません。
Google SiteがSharePointと同等の機能を持つようになったら?とか、OSSで同じような物が出たら?などと考えると、イントラでの利用がメインだと厳しくなっていくのではないかと感じています。
「GoogleSite が、思っていたよりも便利そう | 最近、開発に縁が無くなってきた技術者のメモ書き。。」
http://b.drmg.net/archives/51549094.html
セキュリティ的な事を考えるとイントラメインで十分という考えもできそうですが、インターネット上で多く触れられるようになると認知度という点で不利になる可能性も考えられます。
とまぁ、いろいろ否定的な事も書いていますが、SharePoint 2007は個人や身内で妥協しながら情報共有するにはすこぶる便利で、気に入っている製品の一つです。(私的な基準ではHyper-V並みのヒット製品)
ただ、お客様への提案を考えるとゾッとする事が多いので、その辺りの不安がSharePoint Server 2010で解決されるといいですねぇ~。
「SharePoint Server 2010やPerformance Pointの統合は? | あるシステム屋の気になるニュース」
http://news.drmg.net/archives/sharepoint_2010_performancepoint.html
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勉強になりました。
Googleサイトは個人的に利用しているのですが、サイトの作成は楽ですよね。
社内の利用を考えると、Googleに頼りつらくなります。
まだクラウドが本格始動していませんし・・・
やはり、
・イントラにあり
・AD連携
が肝です。
ポータルサイトとしての期待は厳しいみたいですね